東京都動物愛護相談センター（多摩支所）から引きだしました。
ダックスの美点と考えられるものすべてが、この子には備わっているようです。
明朗にして快活、なにごとにも積極的。はち切れるほどの好奇心で全身をいっぱいにし、遊び好きで、超がつくほど人なつこく、人に構ってもらうのが大好きです。呼べばすっ飛んできてお腹を見せます。
なにごとにも人生肯定的。ダックスにまま見られる神経質さ、癇の高さのようなものは、この子にはほとんど見られません。いたるところに純真な子どもっぽさが感じられます。
これほど人が好きなのに、適度な自立心があり、ストーカー的な不安症がまるで見られないのも美点でしょう。冒険心旺盛に、ひとりで家の中の探索に出かけ、「こんなもん見つけちゃった」とゼンマイ仕掛けのようにテケテケと駆け寄ってきます。
ダックスファンでない人さえ改宗させてしまう天真爛漫な魅力が、この子にはあります。
苦手なのは犬です。吠えかかることはありませんが、いつも逃げ腰です。
トイレはシートでできますし、外でもできますが、ダックスらしく、いささか配水管の蛇口が緩く、ときどき、いわゆる「嬉ション」的な決壊が見られます。
皮膚にアレルギーがあり、センターから引きだした直後は状態がよくありませんでした。しかし、ゆっくりと回復し、いまでは目のまわりや脚のあたりがやや赤い程度で、日常的にはほとんど気になりません。
性格的に問題のない子ですので、飼育経験のない家庭でも十分飼えますが、アレルギーのため、こまめなシャンプーなどのケアが必要になります。室内飼育が条件です。１頭飼いで、うんと構ってあげられるご家庭に。