捨てられて、街をさまよっているところを保護されました。
「病気のため飼えなくなりました」と書かれた紙片が首輪に巻いてあったそうです。
「病気」とは、飼い主ではなく、どうやらこの子の病だったようです。
保護時から血尿がありました。検査の結果、膀胱に結石があることが判明し、結石の除去手術をおこないました。直径1.5cm以上の石が摘出されました。
長い苦痛に黙ってじっと耐え忍んできたのでしょう。
性格も、とても静かでおとなしく、ひっそりと世の片隅で生きるのを望んでいるような子です。吠え声ひとつあげません。
他の犬すべてが怖いようです。近づかれると逃げまどい、背景に溶けこもうとでもするように隅っこで縮こまって、身動きひとつしなくなります。
一方、人に対してはしっとりと甘えてきます。
やんちゃな一面を見せて、遊びに誘ったり、プレイバウしてくることもあります。
散歩は大好きでマイペースにまっすぐ歩きます。現状では、トイレは朝晩、外でしています。
室内飼育が譲渡条件です。１頭飼いが望ましいでしょう。結石が再発しないよう、食餌には配慮が必要となります。