3月8日、私たちが神奈川県動物保護センターから引きとったMIX♀(申込番号123)が、多摩市の預かりボランティア宅から逃げました。 散歩に出るため玄関ドアを開けた際、家族の意思疎通に行き違いがあったわずかな間隙をついて、ドアから抜け出、そのまま走り去りました。
その後7週間が経過しようとしています。 関係諸機関への通報はもちろん、周辺一帯の捜索を繰り返しおこない、ポスター貼り、ビラ配布、聞き込みなども続けてきました。 逃走後の早い時期から、この子の居場所をある程度の範囲内で特定することができています。 また地域猫ボランティアさんなどのご協力をいただき、コンタクトも失っていません。 外見からは健康状態も確認できています。
ただ、この子が人間に対して非常に臆病で警戒的なため、なかなか保護できる距離まで近づけないのが現状です。 いまは、餌やりなどで少しずつこの子との距離を縮め、機を見て保護したいと考えています。
これまでこの件をご報告しなかったのは、上記のように居場所がある程度特定できていたこと、また薄いながらもコンタクトがとれていたことのほかに、もっとも大きな理由として、この子が非常な怖がりであることがあります。 いまの状況で、善意からであっても、この子を捕まえようと追いかけたり、この子にとって怖い思いをさせれば、ふたたび手の届かない場所に移動してしまう可能性があります。 そのため、詳しい目撃情報などの報告も現状ではおこないません。
譲渡団体にとって保護した犬の逸走は絶対に避けねばならないことです。 私たちの責任は免れえません。 そうした点も含めて、この子を無事保護できた時点でつまびらかにご報告したいと考えています。
いまは、私どもの捜索活動を見守っていただきたいと思います。私たちはこの子の1日も早い保護に全力をつくします。そして、皆様のご助力が必要な際には、ぜひとも力をお貸しいただけますようお願いいたします。
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2009年04月27日(月)
No.90
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