■□■ Perro Dogs Home スタッフ活動メモから ■□■

訃報

去る4月10日、当会から譲渡したペンブローク・コーギー「えびす」が永い眠りについたことを、深い哀悼の思いとともにご報告させていただきます。



昨年1月17日に、東京都動物愛護相談センター本所からトライカラーのコーギーの女の子を引きだしました。
当会の預かりボランティアと半年にわたって一緒に暮らし、同年7月14日に板橋区のT様に譲渡されました。名前は「えびす」になりました。

T様ご夫妻とたいへん幸せに暮らしていた今年1月11日、えびすは突然のけいれん発作を起こしました。
MRI等による精密検査の結果、「髄膜腫」と診断され、1月27日に大学病院で緊急手術がおこなわれました。
手術は成功しましたが、その後、組織球性肉腫(転移が発見されてから「組織球症」という病名になります)というきわめて悪性のガンであることが判明しました。
この病気には、外科手術も化学療法もほとんど効果がありません。治療法のない恐るべき致死性の病気です。病勢には凄まじいものがあり、数週間から数か月で死に至ります。
最初の発作から、急坂を転げ落ちるようにえびすの病状は悪化し、T様ご夫妻の献身的な看護もむなしく、4月10日に息をひきとりました。
「家の中で私にだっこされて、夫も見守る中、本当に眠るように、安らかに息を引き取りました」とT様は書かれています。
奇しくも同じ日に、同じ病気によって、当会スタッフの愛犬もまた喪われました。
「組織球症」という死の刃は、私たちにもっとも近しい、かけがえのない2つの命を、いともたやすく薙ぎはらっていったのです。

譲渡後1年もたたないうちにT様ご夫妻には深い悲しみを味わわせてしまいました。
約9か月――私たちがT様にえびすを譲渡してから病魔に奪われるまでの時間は、それしかありませんでした。
私たちはその事実を、強い痛みとともに考えずにはいられません。

しかし、仮にたったひとつでも、私たち自身の活動に誇りうるものがあるとすれば、それはT様ご夫妻のような最良の飼い主さんに、えびすを引き合わせることができたという事実です。
看護の過程でT様ご夫妻がえびすに注いだ献身の大きさには、想像を絶するものがありました。
当然のように、最善の医療と看護をえびすに提供してくださいましたが、いうまでもなく、それは容易に誰もがなしうることではありません。
えびすは会のスタッフからも愛された子でした。彼女独特の、笑いを誘うようなぎくしゃくとユニークな動きがいまでも思いだされます。

私たちに大きなものを遺したまま風のように去っていったえびす、本当にありがとう。

2009年04月19日(日) No.89

No. PASS
<<2009年04月>>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

2009年04月19日(日)
訃報

記事検索

OR AND
スペースで区切って複数指定可能
++HOME++

[Admin] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.10